RTX1000 設定 ~DHCPとIPマスカレード~

先ほどの記事の続きです。

前回、初期設定が完了し、ルータには接続できるようになったと思います。

ですが、まだネットにもつなげませんし、

接続する側(クライアント)でIPを設定しなくてはいけません。

その設定をルータにしましょう。

さて、まずは、DHCPの設定から。

DHCPとは、IPをクライアントに自動的に振ることです。

これを外部のサーバに任せることもできますが、

今回はルータにDHCPを任せる設定でいきましょう。

コマンドは、

dhcp service server

このコマンドでルータによるDHCPが有効になります。

まだこのままでは、DHCPが有効になっただけです。

なので、どの範囲でDHCPを行うのかの設定を行います。

以下のコマンドを参考にしてください。

dhcp scope 1 192.168.1.2-192.168.1.20/24

1という数字は、このDHCPの設定の番号を示します。

その後の数字は、

“始点”-“終点”/”ビットマスク”

という設定になります。

この設定により、接続したクライアントには、

192.168.1.2以降、IPアドレスが付与されます。

 

次に、ネットワークの設定

うちでは、プロバイダから貸与されたルータを使用せざるを得ないので、

NAT+マスカレードの設定でいこうと思います。

ここでは、LAN2のポートをプロバイダから貸与されたルータに接続しています。

貸与されたルータは192.168.10.1/24のネットワーク設定で、

192.168.10.100から120が未使用とします。

 

まず、NATの設定をします。

以下のコマンドを入力してください。

ip lan2 nat descriptor 1

このコマンドにより、LAN2で、NAT番号は1としてNATを設定します。

その次に、

nat descriptor type 1 nat- masquerade

この設定で、NAT番号が1の設定に、NAT+マスカレードの設定をします。

 

次に、NATする範囲を設定します。

まず、LANの外側(つまり、貸与されたルータ)の使用範囲を設定します。

nat descriptor address outer 1 192.168.10.100-192.168.10.120

次にLANの内側(つまり、RTX1000)の使用範囲を設定します。

nat descriptor address inner 1 192.168.1.1-192.168.1.254

コマンドの意味としては、

nat descriptor address “外側ならouter 内側なら inner” ”NAT番号” “IP範囲”

になります。

 

NATとマスカレードについてですが、

NAT:IPをそのまま変換する

マスカレード:ポートにより振り分ける

と大雑把に考えていただければいいかと思います。

 

次に、DNSサーバの登録

dns server 192.168.10.1

これは、192.168.10.1のほうのDNSを指定してください。

この設定は、このルータの設定になります。

 

次にゲートウェイの設定をします。

ip route default gateway 192.168.10.1

この設定で、RTX1000のクライアントの静的ルーティングを行います。

この設定により、クライアントが外部へアクセスする際、貸与されたルータへアクセスすることとなります。

 

さて、すべて設定が終わったら

save

コマンドを実行し、設定を保存しましょう

 

どうですか?クライアントはインターネットへ接続できましたか?

また、ご意見をお待ちしております。

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